平成15年春の歩こう会報告 

 平成15年春の「歩こう会」は、5月8日(木)、瀬戸内の港町、倉敷市下津井を歩いてきた。総勢13人。
 一週間前の予報は「曇りまたは雨」。一週延ばしても好天の保証はないと、早々と「雨天決行」と決めた。
 「せめて曇りでも」という期待を覆し、前夜は、ご丁寧に雷雨まで。当日朝も強い雨脚。
 その中を岡山集合組10人は、折からのラッシュをものともせず、定刻の8:50にメディアコム駐車場に集結。三台の車に分乗して、岡山ICから高速道を利用して児島ICまで。倉敷組3人が待つ下津井公共駐車場へ到着した10;00には、殆ど雨は上がっていた。
 一行の中に、猛烈<お天気男>が居たか。それとも、全員日頃の行いが良かったということにしておこう。
 雨こそ上がったが、気温は低い。殆どが用意してきたウインドブレーカーを着用して歩き始める。漁港のある海岸通りから一歩中に入った旧い町並みをぞろぞろと歩く。格子戸の家や海鼠壁の蔵がそこここに残り、往時の繁栄を偲ばせる。

 <浦路地の低き家並みや夏つばめ>(木村英一郎)

 途中から町並みをはずれ、小路を抜けて山道を辿る。雨なら中止と決めていた下津井城址へ。漸く歩こう会らしくなってきた。 
 慶長のはじめ、宇喜多秀家によって築城されたこの城は、関が原以後、小早川、池田家へと継がれて、慶長8年(1603)には池田家の老臣池田河内守長政(禄高三万二千石)が入城、城郭を整備したが、寛永16年(1639)、ご存知幕府の一国一城令により、敢え無く廃城の憂き目に遇った。

 <天主なき山城松の芯伸びて>(松田 通男)
 <夏草や城は石塁残すのみ>(同 上)

 城山頂上からは、瀬戸大橋の全貌が見渡せる。もちろん、点在する大小の島々も。
 ここで記念写真。全員元気だ。
 (集合写真は中山圭一さん、スナップ写真は亀山寿志さん撮影。)
 城山を下り、「むかし下津井回船問屋」へ。平日にも拘わらず、おじいちゃん、おばあちゃん(われわれも同じ)の団体が大勢見学に訪れていて、落ち着かないので早々退散。次の「荻野美術館」へ向かう。ここは、江戸後期の豪商荻野家の歴代当主が収集した書画、陶器、漆器などの美術品2500点を収蔵。平成3年11月にオープンした木造本壁造りの結構な建物。敷石や築山に巨石が並ぶ庭園も含めて、こちらはゆっくり見学した。
 昼食場所の国民年金健康保養センター「しもつい」までは、車で移動。名物飯蛸定食に舌鼓を打つ。
 帰路に立ち寄ったファミリーレストラン(早島町)で、飲み放題の熱い珈琲に一日の疲れを癒す。皆さん、お疲れさまでした。(幹事:松田 )

  
◎ 写真スナップ
     尚、会員 竹内秀男さんのホームページ にも報告写真が掲載されています。

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