山歩きの会
<第3回バードウォチング>報告
[日時] 平成17年2月18日(金)

                 [場所] 岡山市沢田[里山センター]操山・百間川一帯

今回で3回目を迎える民ク・バードウオッチング。今年も坂川さんや里山センターのご協力を頂き、講師に日本野鳥の会々員の久保浩一郎さんとアシスタントの女性森田、橋本、石井さんの3名をお迎えして行ないました。定刻の9時30分、例年通り久保さんの野鳥についての説明。野鳥の分類や生態、日本国内で見られる鳥などの話しに続き野鳥観察を通して自然を感じ、自然環境のあり方を考えて欲しいと言う結びの言葉で講義を終了して野外観察に移る。

本日の天気予報では午前中20%、午後50%の降水確率。昼過ぎから雨の予報に予定を変更して先に百間川を目指して歩く。夫々首から双眼鏡やカメラをかけて準備は万全。歩き始めて最初に久保さんの「あそこの枝にホオジロ!」の声に一同注目。3,40m先の小枝に小さな鳥の姿が見える。直ぐに双眼鏡を覗く。胸の辺りの毛が薄茶色きれいな姿が見える。そばのアシスタントの女性は素早く三脚を立てフィールドスコープでピントを合わせ「どうぞ」と声を掛けてくださる。覗いてみると鳥の模様や羽根の色、表情までもよく見える。双眼鏡に比べ格段にくっきり見え、一段と可愛く見える。
これはバードウォチングには欠かせない。
ホオジロの鳴き声は「一筆啓上仕り候」。若い人達には「札幌ラーメン味噌ラーメン」と聞こえるなど楽しいお話しを聞きながら百間川の堤防まで来る。

ここでは繁殖期を迎え嘴が黄色に変り始めたアオサギや水中の獲物を逆立ちして取っている鴨など多くの水辺の鳥が目に入る。スズメに似たオオジュリン、気取った歩きのハクセキレイ等を見ることが出来た。久保さんの「鶯のササナキ!」の声に全員耳を傾ける。いくら集中しても自分には聞き取ることが出来ない。
あきらめかけた時、枯れた芦の繁みに黒い影、よく見ると山吹色の鶯の飛ぶ姿を見ることが出来た。
今年初めて見るウグイスに感動。やはり久保さんの言葉通り百間川の自然は鶯にとっても貴重な自然なのだ。誰かが「あの枝にヒバリ
3羽」。 傍から「ホウジロサンバ」。続いて「マツケンサンバじゃろう」。皆で笑いながら時の経つのを忘れ鳥になっていた。気が付けば12時を20分も過ぎて午前の観察を終了した。昼食の後操山へ坂道を登りコルの十字路まで歩いたが、昨年の台風被害の後片付けで、倒木の伐採が行われておりチエンソーの音で小鳥の姿を見ることは出来なかった。ここで本日の野外観察は終了としセンターに帰って最後にトリアワセをして解散した。

<1日の成果>

カワウ・コサギ・アオサギ・マガモ・カルガモ・コガモ・オカヨシガモ・ヒドリガモ・トビ・キジバト・コゲラ・ヒバリ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・キセキレイ・ヒヨドリ・モズ・ジョウビタキ・シロハラ・ツグミ・ウグイス・エナガ・メジロ・ホオジロ・アオジ・オオジュリン・カワラヒワ・スズメ・ムクドリ・ハシボソガラス・ハシブトガラス。  以上31種類の野鳥を見ました。

 

<出席者>10   受付け順;間野,坂川,妹尾,木村(英),竹原,竹内,立花,横井ご夫妻(玉野市から)
               (文・写真 幹事吉岡)