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年頭所感

 認知症ケアに、長年ご尽力の妻井会員より新年早々のメールを頂きましたので、ご披露致します。年頭所感は文末のPDFリンクをクリックしてご覧下さい。 
  当方のやっているボランティアの年初の活動の一日と認知症の人と家族の会県支部会報の1月号巻頭文を添付にてお送りします。
余生を生きる感慨の1ページとして。
                       記
           〜故郷逍遙(余生はいつまで続くやら)〜
現役なれば仕事初めのこの頃となりました。
今日、県立大学で講義をして参りました。
年始最初の午前冒頭の講義で、テーマは「家族にとって認知症介護とその支援」。
川崎医療福祉大でも毎年講義を行っていますが、年始早々若い学生を前にすると意外にいい緊張感が走るは不思議です。
講義終了10時10分の屋外の春到来を告げる陽射しに誘われて50キロ先の県中部にある郷里の廃屋を訪ねることにしました。

古里の近くのJR伯備線方谷駅を通り越して草間台地の蕎麦所まで走って昼をとることにしたのも、ふと思い出した心のアヤ。
食後、山並越えで岩中部落を経て蛇行しながら山上台地の井倉野部落に着き、小学校廃校跡の広場に降り立ってみると、
偶然昔馴染みの方と出会い、最近の状況や昔の話を交えることができました。
その御仁は今年80歳になられるとか、部落は31戸あった居住者が今11戸だということ。
「若い方は・・・?」の問いに、“頼りにしている自分より3歳若い一人いる男衆が心臓が悪くなって手術をして帰ったばかり…”
との重い呟きが帰ってきた。“老いた女ばかりの村になってしまった…”とも。
明るい高地の陽射しの中で、過疎の集酪の森閑としたたたずまいを痛く覚える時間をでもありました。
彼に判れを告げた後、方谷駅に近い我が家へ降りて川の瀬音を聞きながら、廃屋の周りの落ちている落ち葉を掃いて帰岡しました。

それは、さておいて当方の携わっている「家族の認知症の人と家族の会」県支部
会報“ぽーれぽーれ”年頭所感を書きましたので、御笑覧下さい。

少し、帰ってお酒を飲んで、気分良くなってメールしてます…!
お許しあれ…。

 “ふるさとは 遠きにありて 思うもの
        そして、哀しく思うもの…” 
        でありますなァー。
                    
              2013.1.8  妻井 令三(RSK−OB)
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